このメモではケントくんが普段から感じているまちづくりに対する想い疑問を書いてるよ。
ノウハウ・知識系のメモではないから注意してね。
ケントくんが実社会や大学院で研究している中で想っていることの一つだよ。
あなたは「まちづくり」や、まちづくりを行うための手法である「都市計画」に正解はあると思う?
ケントくんとしては「正解はない」と考えているんだ。
例えば、市街地の畑や田圃を宅地に転用する行為についてどう思う?
地方か首都、人口の過密程度、宅地需要、災害の程度、地権者の意向、行政計画の方針などによって最適解は異なるんだよね。視座・視点によって最適な対処は考えられるけれど、それが正解かどうかは実は分からないんじゃないかと思うんだ。
極端な非合理性のまちづくりや都市計画でもない限り、人によって受任度が異なるものの、何となく許容できる範囲である限りにおいては、正解のように感じることはあっても、いずれも間違いはないはずなんだ。
簡単に僕がイメージしていることを図化してみたよ。
赤色以外の部分は絶対に間違いだとは言い切れないんじゃないかなと思うんだ。
正解がないからこそ、アイデアと実践によって地域ごとに最適化を図っていくことがまちづくりや都市計画の一つだと思うんんだ。
アイディアを出すことは大切だし、もちろんクエリティブな発想もまちづくりを行う上では要素の一つだけど、それ以上に地道な実践こそが大事だとケントくんは考えているよ。地道のコツコツと改善していくこと以外に最適な改善はないと思うんだ。
大きな広場や噴水といった一見して余剰と思われるモノも、その余剰がつくり出す都市の余裕しろが都市にとっては必要なものとして認識されたりすることもあるよね。余剰≠無駄 とは一概には言い切れないよね。
他の例では、例えば、現代だと地方ではネットワーク型コンパクトシティの形成を推進する一方では、線引き(区域区分)を廃止する動きがある。
長年、都市計画に携わってきたケントくんからすると、線引き廃止は一旦立ち止まって考えた方がいいと思うんだけど、その地域の住民や事業者(複数市町村で構成される都市圏の住民等)がそれが良いと決めたのであればそれで良いと思うんだよね。
政策が間違いという認識に至らないように、利害に関係する人達が十分にディスカッションして決めたかどうかにあると思うんだ。
確かに、線引き廃止は、将来的な変化や影響はぼんやりとイメージできるし、みんなの税負担が増えたり、道路や公園といった公共物の維持管理が疎かになりそうだけど、またそうした事象が顕在化したときに責任を持って対処すれば良いとも言えるんだ。
もしかしたら、中心市街地の空き地を増やすことで、導入が難しい中心市街地にて新たな都市計画を実践できるキッカケになるかもしれないよね。実はシミュレーションできそうに見えてできないのがまちづくりや都市計画の面白さでもあるのかもしれない。
今回は、ケントくんが日頃から感じているまちづくり・都市計画への想いの一つを書いてみたよ。僕同様にまちづくりに携わっている人はどう感じたかな。みんなの想いをコメントで書いてみてね。
「まちづくり・都市計画」への理解を深めたい人には次の書籍がおすすめだよ。
都市の歴史を知る参考書籍
まちづくりも都市計画も、その本質がどこにあるのかがとても大切だと思うんだ。そのためにも都市の歴史的背景や法制度の歴史を勉強することが重要であると思うんだ。良かったら読んでみてね。
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